春の花、マグノリア香るフレグランスとは?
春の訪れを告げる花、マグノリア。その可憐で甘い香りは、ローズやジャスミンとはまた違った趣があります。まだまだ知名度の低い香りではありますが、実はとっても使いやすいフローラル香水なんですよ。その魅力とマグノリアを使用した人気香水をご紹介します!
2022年06月09日更新
記事の目次
[1]しとやかで甘い香り、マグノリア
マグノリアの花をご存知でしょうか?
日本名だと「モクレン」と言って、3月に花を咲かせる春の代名詞でもあります。国内では白い花の「ハクモクレン」が一般的ですよね。
実はこの香り、なんとも言えない芳香がするんです♡
生花のような青みやえぐみはなく、嗅ぎ疲れしないマシュマロのようなパウダリー感があるのが特徴的。
花びらの香りというよりは“花の蜜”のような甘さが目立ち、個人的にモクレンの香りは“春のキンモクセイ”だと思っています♪
ローズやジャスミンといったヒロイン級の存在ではありませんが、知れば知るほど癖になってしまう気になる存在…そんな魅力があります。
私は「毎日使えて飽きのこない、フローラル香水のおすすめは?」と聞かれたら間違いなくマグノリアを候補にあげるでしょう!
ということで今回は、どんな時でも心地よい、安定感抜群の香り・マグノリアを使用した素敵な香水を3つピックアップしてみました。
[2]MAGNOLIA CHERIE EXTRAITS DE COLOGNE(エクストレド コロン マグノリア シェリー)/ROGER&GALLET(ロジェ・ガレ)
トップノート:ベルガモット、マンダリン、カシスクーリアコード(*カシスピューレ)、ピンクペッパー
ミドルノート:マグノリア、オレンジブロッサム、ジャスミン アブソリュート、ローズ アブソリュート
ベースノート:パチョリ、シダーウッド、ムスク
『ROGER&GALLET(ロジェ・ガレ)』の「エクストレド コロン」シリーズへ、2021年3月にラインアップしたフレグランスです。
無条件に愛情を注いでしまいそうなフローラル&フルーティーの香りが、甘く爽やかに漂います。
そもそも「エクストレド コロン」シリーズは、オーデコロンの透明感とオーデパルファムの持続性をどちらも持ち合わせているのが魅力的。
「エクストレド コロン マグノリア シェリー」を肌に乗せると、爽やかな柑橘の香りを最初に感じられるはずです。
そのあとすぐにジャスミンやローズなどのフローラルフレグランスとともに、マグノリアの甘い香りが顔を出します。
洗練された女性も少女時代の心に戻るかのような無邪気で甘い香りには、陶酔感も感じられそうです。
時間が経つにつれてシダーウッドやムスクが表れ、香りが落ち着いていくのも魅力です。
持続時間は3時間程度であまり長くありません。1日のなかで、気分転換したいタイミングで付けなおすのもいいなと感じられました。
年齢層は20代後半から30代前半の女性から人気を集めています。
くどい甘さではないため、上品に香りのおしゃれを楽しみたい女性や、香水ビギナーさんにもおすすめしたい1本です。
[3]Magnoia Nobile(マグノリア・ノービレ)/ACQUA DI PARMA(アクア・ディ・パルマ)
トップノート:ベルガモット、レモン、シトロン
ミドルノート:マグノリア、ローズ、ジャスミン、チュベルーズ
ラストノート:サンダルウッド、パチュリ、ベチバー、バニラ
「Magnoia Nobile(マグノリア・ノービレ)」は女性のためのオードパルファムです。
イタリアはコモ湖近くの邸宅の庭園に咲く、甘く気品あふれるマグノリアの花のイメージしています。
『FREDERIC MALLE(フレデリック・マル)』の「EAU DE MAGNOLIA(オー・ド・マグノリア)」とは全く異なるマグノリアの香りです。
『ACQUA DI PARMA(アクア・ディ・パルマ)』はイタリア発のフレグランスブランドなので、名産のレモンやベルガモットといった柑橘系の香りがものすごくリアル!
その弾けるようなトップノートと、ミドルノートのフローラルの相性が最高です。
ローズ、ジャスミンなどの香料を添えているからでしょうか、マグノリアがとっても華やかに香ります。
もっと詳しく言うと、甘美で妖艶な“花の蜜”の香りがします!さわやか・スッキリなマグノリアではなく、クリーミィなマグノリアです。
例えるなら、イタリア中のマグノリアの花びらを集めて「エデンの園」を描いたような、狂おしくも甘美、陽気で多幸感のある香り。
ふくよかなフレグランスではあるのですが、湿気の多い日でも意外と気になりません。湿度と相性が合うのかもしれませんが、夏でも嫌味なく使用できるフローラル香水だと思います。
合成的で安価な香りは全くしないので、普通のフローラルに飽きてしまった方にぜひ試してもらいたい逸品です。
20代以降の、“上品な女らしさ”を身に着けたい方にもぴったり♡
フェミニンさとマナーの良さが同居した、とても気持ちの良い香りです。
[4]BRIGHT CRYSTAL(ブライト・クリスタル)/VERSACE(ヴェルサーチ)
トップノート:ユズ、ザクロ、アイスドアコード
ミドルノート:ロータスフラワー、マグノリア、ピオニー
ラストノート:ムスク、マホガニー、ベジタブルアンバー
「BRIGHT CRYSTAL(ブライト・クリスタル)」は、よりソフトで、よりフレッシュさが感じられるマグノリアです。
トップノートはクリスタルで透明感のある柚子やザクロがふんわりと広がります。
やがて、マグノリアやピオニーの明るく女性らしいフローラルが香り、そして最後にはムスクが軽めに漂います。
ボトルデザインの明るいピンク色のイメージにぴったりで、可愛らしいフローラル・フルーティーノートです。
ヘビロテ用として常備できる心強いマグノリア香水で、清潔感や明るさを重視した嫌味のない香りが特徴。
明るくて優しくて、癖もなく、ソフトです。つけやすさで言ったら3本のうちで一番だと思います。
子供っぽくなく、かといってマダムっぽくもありません。女性の髪からこの香りがしてきたら、男性は思わず振り向いてしまうかも⁈
気軽に、気取らず楽しめるデイリーユースなフレグランスなので、オフィスや学校にもばっちり。
キレイ目な雰囲気の女性に良く似合うでしょう。
[5]ニッチな香りで周りと差をつけよう♪
まだまだ知名度の低い香り、マグノリア。
その香りはローズよりも甘く、イランイランよりも淡く“可憐”なものです。
組み合わせる香料によってはセクシーにもなりますし、知的にも化けてくれます。
よくあるフローラル香水にはもう飽きた!という方に、このニッチなマグノリアのフレグランスは本当におすすめなので、ぜひ手に取ってみてください。
春に咲くマグノリアの香りを味方に、出会いの季節を一緒に楽しみましょう♡